20150418 T池 春のM-1祭り2015/04/18 21:51

Data
[天気] 晴れ のち うす曇り
[最低最高気温] 7度/21度
[潮汐] 大潮
[日の出/日の入] 5:18/18:27
[前日の天気] 曇り のち 晴れ
[先週の天気] 雨や曇り多く気温低め

先週よりさらに水位回復し、満水まであと40cmくらい。ややマーキーで、沈み藻の存在が水色で分かるか分からないかくらいの水質。午後からの釣行で、マズメまでは、Bカスタム、ハイピッチャー、スイングインパクトFat4.8inのスイム、カナダモ帯でのフラットバックジグ3/8+パワーホッグ4in/ブラッシュホッグ、ソウルシャッド58SP-SRの早牽きやジャーク、だいぶ葉が育ってきたがまだ隙間のあるハス地帯でのスピードクロー・ノーシンカーバックスライド、Flat95F、いずれも不発。ところが...

Fish#1/#2/#3/#4/#5
[ルアー] M-1 インスパイア ミノー ザッコ
[アクション] トゥイッチ&ジャーク (||:コィ、コィ。。コィ、コィ。。コィ、コィ。。トゥル。トゥル。。トゥル。トゥル。:||)
[時刻] 17:30~18:08
[気温] 17~16度?
[風] 東の風 1m~無風
[場所] 北東奥のカナダモ地帯オープンウォーター
先週の土曜と同じ場所。ジャークの交ぜ方を少なくしてレンジを浅めに、トゥイッチは少しゆったりめにして5匹連続ヒット。バイトタイミングはトゥイッチの時だったりジャーク時だったりいろいろだが、どれもガッツリくわえている。3匹釣れた後、固定重心サイレント(C.B.S)モデルの腹鈍銀・背オレンジと、ノーマルのアユ(腹白)も試したところバイトがなく、ザッコに戻したら途端にまた2匹追加。他のルアーではまったく釣れない日。他に釣っているバサーもいなくて、まさにM-1ザッコカラーの独壇場だった。

リールグリス考2015/04/15 16:57

巷の釣り関係の趣味サイトの多くがリールしかいじったことのない子供で、あまりにもプラシーボ効果と「チューニングメーカー」の美辞麗句に侵されたオカルト的なものばかりで頼りにならなかったので、改めて調べてみた。自分は油脂製造メーカー勤めでもプロの機械整備士でもないが、バイクやらクルマやらパソコンやら、機械いじり歴は長い。

参考になるサイト: 中央油化 協同油脂 NOKクリューバー

まず、グリスは粘度の高いオイルではない。グリスは石けん系非石けん系に大別される。

石けん系は、基油(潤滑の主役: "Base Oil" 「きゆ」とも「もとゆ」とも)、増ちょう剤である金属石けん(一般的には全体質量の20%前後)、添加剤からなる。金属石けんは、脂肪酸とカルシウム・リチウムなどの金属をアルカリでけん化させたもので、非水溶性、親油性の繊維(太さ数ナノメートル、長さ数ミクロン)の集まり。繊維の強さ・耐水性・耐熱性などの性質は、けん化の際に添加する金属ごとに特徴がある。ごく平たく表現すると、石けんグリスは増ちょう剤という微細なスポンジにベースオイルを含ませたものと言え、石けん繊維間からオイルが適度に滲み出すことによって、擦れ合う部品どうしを持続的に潤滑することができる。最後の添加剤は、酸化防止剤、錆止め、耐荷重添加剤など。モリブデングリスは「モリブデン石けんグリス」ではなく、一般的にはリチウム石けんグリスに、添加剤としてモリブデン化合物を加えたものだ。リチウム石けんグリスは、何かの面で突出した優越性があるわけではないが、「欠点がない」優等生グリスと言われる。

非石けん系は、それ自体に粘りや潤滑性を持つPTFE(PolyTetraFluoroEthylene=フッ化炭素樹脂)・ウレア樹脂(Urea=尿素)などと、シリコンオイル・フッ素オイルなどの基油を混合したもの。平たく言うとプラスチックのペーストだ。基油と増ちょう剤と添加剤の境界が曖昧で、ほぼ似たような組成の製品でも、名称がPTFEグリスだったりシリコングリスだったり、PTFEベースと書かれていたりPTFEは添加剤扱いだったりとまちまち。主な非石けんグリスは、ウレアグリスを除き、高荷重部位には向かない。ウレアグリスが高価なのは200度・300度という耐熱性の価値と言ってよく、リールを10,000rpmで巻きギアを赤熱させる超人にとっては意味があるかもしれない。普通の人間は、その分を、良い基油や添加剤を使ったリチウム石けんグリスに注ぎ込む方が徳だ。

自分もいろいろと間違ったことをやってきた。PTFEグリスとリチウム石けん二硫化モリブデングリスのブレンドとか。別の種類(ブランドの話ではない)のグリスを混ぜると、組成の異なる増ちょう剤が互いに影響を与えて、硬化したり逆に軟化したりオイル保持力が落ちたりして、ほとんど改悪にしかならないというのがグリスの常識。そこにあるのはマイブレンドの自己満足だけだ。二硫化モリブデンはベアリング効果を持つが、そもそもバス釣り道具のどこにそんな馬鹿力が掛かるのか。我ながらアサヂエだった。ちなみに、二硫化モリブデンは、潰れると硫黄を発生させるので樹脂を侵す可能性もある。手回しリール程度の負荷で、問題になるほど発生するかは疑問だが。有機モリブデングリス(黒でなく黄土色)は硫黄の発生はない。

シマノの自転車用高級グリスデュラエースグリスも失敗だった。性状からもネット情報からも、デュラエースはカルシウム石けんグリスに違いない。柔らかいが粘りが強すぎて回転が重くなる、リールには全く不向きなグリスだった。カルシウム石けんグリスはカップグリスあるいはシャーシグリスとも呼ばれ、自動車のホイールハブやクレーン車のアームとか水中ポンプなど、雨水にじゃばじゃば洗われる部位に大量に使用されるグリスで、どちらかといえば潤滑よりシール力や持続性が売り。しかも、グリス界では並級品扱いで、一般的な市場相場はキロ数百円程度と安価。小分けにしてかっこいいラベルを貼ってあれば喜んで大枚をはたくという人はアベノミクスのためにもどんどん使っていただきたい。

写真が現時点での愛用グリス達

  1. モチュール テックグリス300 リチウム石けんグリス ちょう度:NLGI-2 やっと行き着いた1本。メインドライブギアはこれに限る。スピニングも含め、ギアボックスの中はこいつだけで通す時もある。リールによっては多少「シャーシャー」音が気になる人もいるかもしれないが、基油(半合成)の良さなのか、動きは滑らかだ。糸引き系の粘りがないので定着がよく持ちもいい。シールドベアリングの中に充填されているグリスもリチウム石けん系のはずであり、回転の軽さよりも耐久性を重視したい位置のベアリングの、シーリング目的にも気兼ねなく使える。もちろんスプールベアリングにグリスは使わない。
  2. ダイワ リールガードグリス グリス種不明(おそらくリチウム石けん) ちょう度:不明(NLGI-00~0程度?) レベルワインドウォームギアに使用。ごく少量しか付けないので10年経ってもなくならない。今はパッケージが全然違って、これよりサラサラ。
  3. ワコーズ スーパーSG シリコングリス(PTFE添加) ちょう度:不明(NLGI-1程度?) 軽負荷もしくはあまり連続的に動かない部位や、水に触れる可能性の高い、主にプラスチックパーツに使用している。クラッチレバー(ノブ)の両端とボディとの接触面、クラッチレバープレートとシャーシとの接触面、ハンドルノブシャフト、レベルワインドパイプの外面、レベルワインドガイドピンの表面、メカニカルブレーキキャップのネジ部及びOリングなどだ。いずれもハンドクリーム感覚の少量塗布。クラッチヨーク周りに使う時だけは少し多めに付ける。
  4. Abu リールルーブ PTFEグリス ちょう度:不明(NLGI-0~1程度?) レベルワインドを駆動する樹脂製ギアなど負荷のごく小さい箇所に使用。少し糸引きがあるため、糸状になってギアからだんだん離れていってしまうのが難点だ。スーパーSGで挙げた箇所は全てこいつでも代用可能。PTFEグリスの特性上、耐水性は高いはずだが、スーパーSGよりちょう度が低いため繰り返し水に洗われると流れやすく、一度オーバーホールして満足してしまう無精な人には不向き。

番号無しは、グリスでないがついでに。ネジの緩み止め・スレッドロックだ。多量に使うものではないのでこいつも長年の使用でラベルが消えかけているが、LOCTITE(ロックタイト)という製品の中強度版。別メーカーでPermatexという製品もあり、そっちも有名だ。リールだけでなくノートPCなどの分解組み立てにも必需品。付けすぎには注意。

20150411 T池 ミノーの季節到来2015/04/11 22:31

Data
[天気] 朝9時頃まで雨 のち 晴れ
[最低最高気温] 11度/18度
[潮汐] 小潮
[日の出/日の入] 5:25/18:21
[前日の天気] 一日中本降りの雨
[先週の天気] 雨や曇り多く気温低め

春前に-1mくらいまで水位が下がっていたが、春の雨で回復してきており満水まであと60cmくらい。先週(曇り&小雨)はハス地帯(赤みがかった若葉状態でまだ隙間がある)でのスピードクローのノーシンカーバックスライドリグがヒットしたが今日は効かなかった。先週・先々週と良かったBカスタム1/2の中高速牽きと、ハイピッチャー3/8のバジング->カーブフォール->牽きも、本日は通用せず。

Fish#1
[ルアー] M-1 インスパイア ミノー ザッコ
[アクション] トゥイッチ&ジャーク (||:ツン、ツン。。ツン、ツン。。トゥル。トゥル。。トゥル。トゥル。。:||)
[時刻] 17:15
[気温] 16度?
[風] 南西の風 3m
[場所] 北東奥のカナダモ地帯オープンウォーター
藻と水面の間はまだ60cmくらい空いていると思われる。時々ボイルが見られるが、スピナベ、トップ、SSR系クランクとも喰わず。「トゥル。」の後のポーズでバイトしたようで、藻にからんだのかと思って軽く煽ってみたら魚だった。撮影のためルアーは置き直したが実際は見事なハーモニカ食いだった。M-1のトゥイッチは、自分の場合、竿先を上方へ、水噛みを一瞬感じるところまで2回ハジく。そうすると、見事に左右にダートし、潜り過ぎが抑えられる。ジャークは、トゥイッチで浮き気味になったルアーを少し深いところへ戻すつもりで、ほぼ水平方向へ、水噛みを充分感じるところまで竿を振る。アクションの後にラインテンションを抜き過ぎると、キレキレのM-1はすぐエビになる。

Fish#2
[ルアー] Flat 95F クラウン 上下に板オモリ1cmずつ
[アクション] ジャーク&シェイク的短ジャーク (||:ヌラ。ヌラ。ヌラ。。ヌラ。ヌラ。ヌラ。。カカカ、カカカカ、カカカ。:||)
[時刻] 17:45
[気温] 15度?
[風] 南西の風 2m
[場所] Fish#1と同様
明確にひったくった。こいつの少し前にも1回バイトがあったが乗らず。「ヌラ」のフィニッシュはラインを緩めず竿を止める感じにすると首の振り過ぎが抑えられ、持ち味のローリングと小幅でヌメプリッとしたダートが活き、一瞬サスペンドミノーのように水中で静止する。

シマノ党からAbu党へ鞍替え中2015/04/10 22:49

ちょっと前まで、ベイトはシマノばかり使ってきたが、2014年末にネット通販でDeez Kit for MGX + Abu Worksベアリング付きの福袋でRevo ALT-Lを安く手に入れてから、すっかりAbu党になってしまった。スコーピオンXT 1001=2台とアルデバランMG7もまだ現役だが、徐々にRevoに入れ替えたくなってきて、ネットでショッピングサイトを検索してヨダレを垂らしたりしていた。

そんな折、釣り具のイシグロの新装オープンのセールで、Revoが大放出の47%引きになっているのに行き当たってしまった。何機種か並んでいたが、スコーピオンの流れで円心派となっているので、Elite(7.1:1のやつ)をひっつかんでレジへ直行。ウカれて、保証に必要となるであろうレシートをレジ横の不要レシート箱にうっかり捨ててしまったほどだ。


「Revoのどこがいいんだ!」という御仁もおられるだろう。確かに、シマノやダイワに比べると、

- 造りが雑。部品のバリが残っていたり、メッキ樹脂パーツの裏側のあまり目に付かないところのメッキが不十分だったり、塗装のフチにブツがあったり。

- 円心ブレーキIVCBは構造的にブレーキウェイトの踊りが宿命なのでキャスト音が安っぽくウルサい。

- 買ったままだと内部の注油が過多で、下手すると外装にまでにじみ出していたりする。

しかし、それらを上回って自分のツボにはまる部分が幾つもあったのだ。

- 横幅は広いがロープロファイルで、自分の手に合っていてパーミングとサミングがしやすい。

- 買ってすぐバラせる。バラさなきゃならない。一旦ワンウェイクラッチ以外の油脂を全部洗い流して、部位毎に最適な潤滑油と分量に調整し直す。ベアリングは、片側オープンにしてパーツクリーナーでグリスを完全除去しBB用オイルを点す。

- IVCB-VIはブレーキが効き過ぎ。ブレーキアームを2個取り外してIVCB-4に先祖返りさせる。


このようにして、うちへやって来たほぼその日のうちに、自分色に染まるのである。何より気に入っているのは、釣り場での円心やメカニカルブレーキの調整がアバウトでいいところ。スコーピオンXTだとけっこうチマチマ調整しないとちょっとしたミスキャストでもバックラッシュするのに対して、Revoは「円心調整ダイヤルはこのへん」と決めた位置でだいたいカバーでき、大げさな雄叫びを上げながらもスコXTより飛距離が出て、しかも、とんでもない逆風かとんでもない下手でもしない限りバックラッシュは滅多にない。ブレーキチップ個数が現場では変えられず外部調整ダイヤルのみのIVCBは、チップ個数のオン/オフで効きを調整するSVSに比べて変化の幅が小さいから、あまり神経質になる必要がないのだ。

本当はALTがもうひとつ欲しいと思っていた。メインギアがブラスで質実剛健なところも性に合っている。しかし、ソルトも視野のALTは、スプールが16lb-100mと深すぎて、野池バサーの自分にはDeez Kitの12lb-100mのセミシャロースプールが必須。でも、エリートなら標準スプールが14lb-100mなので少し下巻きすれば野池にも適していて、ALT+Deezキットと変わらない値段で買えたのでよかったヨカった。ただ、バラした時、レベルワインドウォームギアの片端にベアリングがない! 添付のパーツリスト上では存在するのだ。あと一歩で店に文句を付けに行くところだったが、Googってみると、Eliteは片端だけなのが正常と分かった。後日パーツ屋に注文して取り付けたのは言うまでもない(ミネベアDDL-740ZZ)。パーツリストまでアバウトかよ。それでも好きだよー君はセンチメンタル・フレーンド...